パッシブハウスの研修ツアー ~秋田編~
先日、クームのスタッフが秋田と札幌に研修ツアーへ行ってきました。
ツアーの目的はクームの今後の『300mm断熱・パッシブハウス』を造るための視察です。研修から帰ってきたスタッフに聞いた話をお伝えいたします!長編になりますので、秋田編と札幌編に分けてご紹介したいと思います♪まずは秋田編から
秋田では、有限会社もるくす建築社の佐藤代表にご自宅を案内していただきました。
外壁材に県産材である杉板を使用しています。現在、パッシブハウス認定を申請中とのこと!
ここでひとつ。「パッシブハウス」というのを皆様ご存じでしょうか?高気密・高断熱住宅というのは今までにもお伝えしてきたのですが、自然の恵みを最大限に活用してエネルギー消費を抑えた『燃費の良い家』がパッシブハウス。
それには太陽の力が必要不可欠なのですが、太陽の力と言うと思い付くのは太陽光発電ですよね。それもひとつあるのですが、パッシブハウスでは冬の暖房代わりにも太陽光を利用します。南面に大きな窓をつけてそこからの日射取得でお家を暖めるのです。それじゃあ夏は暑いのでは?と思ってしまいますが、太陽の高度は夏と冬では違うので(夏は高く冬は低くなります)夏は庇(ひさし)で太陽光を遮られるように長さや形状を設計します。燃費が良く、環境にも良く、デザインも良く長持ちする。そんなハイブリッドな家がパッシブハウスです。
佐藤代表のご自宅では照明や家電などで使用する電気はソーラーで発電、暖房は日射取得をメインにしています。石やブロックに熱を蓄熱出来る構造も設けているそうです。
調理のためのコンロも薪仕様です。給湯はオリジナルの集熱コレクターでまかなうのだそうです。
細かな収まりの美しさに「計算しつくされた数々の収まりに見とれました!」とは社長談。
今後の参考になった!という収まりと、道具だそうです。インテリア担当の私には「?」なのですが、後で詳しく聞きたいと思います!
今回のツアーで感じたこと、これからやるべきことは?と、スタッフに聞いてみました。
「まずは今ある自社のノウハウを整理!それから研修で学んだことを活かしてデータ(実績)を積み上げれば、性能を上げてもイニシャルコストを抑えたいい家ができると思います!それから、もっともっと勉強をする事、計算数値・情報だけに頼らず自ら計算・体感をして実行する事!!」とのこと。
松岡修造さんばりのやる気がみなぎっておりました!これからの家づくりがさらに楽しみになりました♪
最後になりましたが、今回のツアーにあたりご配慮くださいました佐藤代表には、心より御礼申し上げます。