梅の日、梅酒の日、梅干しの日。梅の季節がやってくる!その1

花の時期は終わってますが、梅にまつわる記念日は6月から。まず、6月6日は梅の日。室町時代のこの日に京都の賀茂神社に梅の実が献上されたのが由来です。そもそも梅干しの最古の記録は平安時代までさかのぼるらしく、その歴史の長さに驚かされますね。そして、暦における「入梅」の日(例年6月10日か11日)は梅酒作りが始まる頃だから、梅酒の日。さらに梅干しができあがる頃、7月30日は梅干しの日。「梅干しを食べると難(7)が去る(30)」の語呂合わせですって。なるほどー♪

さぁ、梅の季節が始まりますよ!

そういえば「梅雨」にも「梅」が。梅の季節がやってくる!その2

「梅雨」の名前の由来は、毎年の雨季の時期と梅干しを作る時期が重なることから、ともいわれています。語源には諸説あるものの、現在「梅」の字が入ってることに変わりはなく、梅がいかに暮らしにしっかり根付いているかの証といえそうです。そしてこの時期に梅干しを作る方は、きっと梅酒や梅シロップ、梅ジャムなども作っているのでは?梅は生食はできないけれど、たくさんのバリエーションで加工できるユニークな果実です。未体験の方は今年、梅酒作りからでも始めてみませんか?

知ってる?「南高梅」の名前には、実は、地元の高校名が入ってます。

ブランド梅・南高梅が生まれたのは、和歌山県みなべ町。そこでは昭和25年から5年にわたり、地域の気候風土に適した優良品種を選ぼうと、地元の南部(みなべ)高校園芸科の先生と生徒たちが複数の品種を生育調査しました。その結果、当地で明治時代から栽培されてきた「高田梅」がもっとも優れていることがわかり、調査に尽力した「南部高校」と元々の「高田」の名前を重ね合わせた「南高梅」として品種登録されたのです。そんなエピソードを聞くと何だか急に身近に感じますね♡

さぁ、梅の季節が始まりますよ!

梅じゃないけど「八助梅」。「つくってみた」先人に感謝!

青森県では南部地方で豊後梅(ぶんごうめ)の栽培が盛んですが、もうひとつ、八助梅(はちすけうめ)と呼ばれる杏の在来品種も特産品となっています。杏なのに梅?その訳は食べ方にアリ。つまり、梅干し同様、塩漬けにして食べるのです。味付けは各家庭で異なり、ほぼ梅干し!なものから甘みを感じるものまで様々。杏だけど梅干しみたいに作ってみるか、とトライしてくれた先人に感謝しつつ、この食文化を後世に残していくために私たちも実際に買って食べて応援していきましょう!

驚異的な梅干しパワー!夏に向けて、毎日食べたい。

現存する最古の梅干し、それはなんと約450年前のもの!梅干しの抗菌パワーはミラクルですね。ただし、現代の梅干しは塩分濃度が低いので過信は禁物。おにぎりやお弁当に入れても、全体を食中毒から守るほどの抗菌力は期待できないので注意が必要です。それでもクエン酸をはじめ、様々な有用成分による疲労回復パワーがあるので、これからの夏バテや熱中症対策にはぴったりです。また、料理に食材として梅肉を足すのもオススメ。サッパリと爽やかな風味になって食欲が増しますよ。

さぁ、梅の季節が始まりますよ!