エネルギーとコストENERGY&COST

エネルギー指針

Energyエネルギー指針

本当に省エネな家を建てるには。

エネルギーの9割以上を輸入に頼る日本では、震災を契機にエネルギーの自給自足という考え方が広まりました。あらゆる物で燃費や省エネ性能が計算されるようになり、住宅ではゼロエネルギーという概念が出てきました。これは、家で消費するエネルギー+発電などで作るエネルギー(創エネ)=0以下になる、計算上ではエネルギーの自給自足ができる状態を指します。

設備と躯体の寿命

しっかりした断熱がもたらすのは、寒さも暑さも温度ムラもない、人の健康寿命が延びる家です。
クームではより内断熱と外断熱の良さを併せ持つ、ダブル断熱をオススメしています。心地良さのベースになる大事な部分なので、標準で北海道の基準を上回る断熱性能になるよう設計。更にその上を行く300mm断熱にも取り組んでいます。

設備と躯体の寿命 (左)今の考え方は、そこそこの断熱・省エネ創エネで、消費分を帳消です。(右)心地の良い住宅は、家自体の性能をあげること、自然エネルギーをうまく取り入れることで実現できます。

クームが建てる家

創エネ設備は後から付け足せるので、まずは基本性能を重視した住宅づくりをしています。お客様の要望や環境から、光熱費のかかりやすい家になることもありますが、パッシブデザイン(機械設備に頼らず自然エネルギーをうまく使うデザイン)を取り入れることで、発電とは違った形でエネルギーを得られる家づくりをしています。

クームが建てる家 心地よい自然の光は貴重な自然エネルギーでもあるのでうまく採り入れたいですね。
ライフサイクルコスト

Lifecycle costライフサイクルコスト

生涯費用はどのくらい?

ライフサイクルコスト(生涯費用)=イニシャルコスト(初期費用)+ランニングコスト(維持費用)。建築費が安くても、光熱費が高く、十数年おきにあるメンテナンス・機器交換費の高い家は、暮らしを圧迫しかねません。クームではずっと、ロコハウスという考え方を持って家を建ててきました。それはランニングコストを抑え(=ローコスト)、自然や環境と調和する=エコロジカルな家という意味です。

イニシャルコスト

建築における初期費用には、家そのものに掛かる費用だけではなく、未来への投資が含まれます。
より健康的に、より心豊かに暮らせること。生涯満足できる家は、ただ安さを優先していては得られません。本当に価値のある家を作るには、細かく丁寧な施工をすること、長く使える質の高い物を使うこと、何よりもそこに住まう方に一番合う物を選ぶことが大切だと考えています。

イニシャルコスト 維持費のかかる家は、一生涯では“お金のかかる”家になります。
※光熱費+メンテナンス費

ランニングコスト

電気代やガス代などの燃料費は日々様々な影響で変動しますが、その家が年間で消費するエネルギーは計算で求めることができます。
グラフのように、単純に断熱を強化しただけで、エネルギー消費が約2/3になりました。これを一生涯続けるとなると、大きな差になることが分かります。

ランニングコスト 断熱・開口部性能別の住宅一次エネルギー
2016年建築の三沢市の物件より。平成28年省エネ基準準拠で計算。それぞれ断熱・開口部の仕様のみ変えた結果。より省エネな設備を選び、自然エネルギーを積極的に使うプランにすることで、更に一次エネルギーを削減できます。(%は省エネ基準を100%としたときのエネルギー割合)

数値以上の満足度

通常のダブル断熱と300mmダブル断熱を比べてみると、ランニングコストの差はそうないように見えます。しかし、断熱を強化すると、間取りの自由度が高くなり※、室内の温度差が小さくなります。防音性も高まるので、道路に面していても静かな環境を手に入れることができます。お金やエネルギーの話だけでは語れない、体感して初めて感じる快適さがそこにはあります。

※自由度というとピンとこないかもしれませんが、わかりやすいのは北向きの大開口や、温度差による不快感がない吹抜けでしょうか。建物を目いっぱいに使った冷暖房体積が大きい家も、高額な光熱費におびえることなく建てることができます。

数値以上の満足度 断熱を強化すると、大開口の窓や吹き抜けのある空間でのまろやかな心地よさがアップしていきます。