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継ぐ - リノベ

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南部町

継ぐ - リノベ

減築という選択肢

少し前ではありますが、基礎ができあがった所で2階の解体をしていました。



屋根を取り払って2階まるごとの解体です。
↓の完成図を見ればわかると思うのですがこのおうちは平屋になりまし。
つまり今回の大規模リノベは減築プランなんですね。


子ども部屋があった二階はもう上がる事もないし…というおうちは、多いのではないでしょうか?
もし隙間風をなくしたり家を温かくする断熱改修を検討しているなら、いっそ屋根を取り払って、分厚い断熱材を入れやすくするという選択肢もありですね。

新旧MIX

前回の基礎生コン打ちの後、暖房用のパイピングを埋め込む土間部分も生コンを打設しました。


この方式だと足元のコンクリートが暖かくなるので、雪で冷たく濡れた靴類も乾きやすくて、とても助かります~(*'ω'*)

出来上がった基礎がこちら↓


柱類を取り付けていくわけですが、その前に既存の基礎と土台とをしっかり繋いでずれないようにします。
ために、アンカーボルトという金物を取り付けました。


このアンカーボルトは基礎に埋め込むタイプです(新築なら生コン打設の前に取り付けます)。
今回の改修では既にある土台・基礎、両方に穴を空けて、化学反応を起こす接着剤付きのアンカーを設置します。
(コンクリートと金属のアンカーを固着する優れものです。土留めの上に塀を建てる時などにも利用していますよ。
ちなみに、皆さんが普段使いするような瞬間接着剤やボンドとは違って、コンクリートのようにカッチカチに固まります。)


取り付けた後がこちら↑
この後2度目の解体工事へと続きます。

既存の基礎を活かす

解体と現場チェック、使える部分を見極めて、施工の図面も出来上がりました。
それに合わせてクーム管轄の工事が始まりました!


↑残せる基礎・土台は残しつつ、床下メンテナンスのために人が通れるサイズの道(人通口:じんつうこう、と読みます)を確保しておきます。


↑その後は基礎工事の基本にならい、床下の湿気が上がってこないようにシートを敷いたり、少しでも外気の影響を受けないように基礎外周に断熱材を敷いたり。


↑通常の基礎の型枠の替わりに、既存の基礎に小さな穴をあけてそこに鉄筋を差し込みます。


↑家の中にホースを持ち込み生コン打設です。


↑土間をコテで均していきます。
コンクリートの養生が済んだら、もう一段落床下の環境を整えていきます。

解体後のチェックから

久しぶりの大規模リノベの工事が始まりました!
建築日誌では2件目のノベーション現場のご紹介です。
(前に取り組んだおうちの日誌はこちらで見れますよ)

広さも十分なおうちを、2世帯へ大規模改修していきます。
今回は外壁や屋根にも手を付ける、構造以外はほぼ新築のようなフルリノベです!

解体は専門業者さんにお任せして、クームはその後から工事開始です。



解体してみないとどの材料を残せるのか、あるいは部分的に一から作り直すのか、判断できない部分も多いです。
設計兼現場監督が現場入りして、念入りにチェック・工程を再度組み直していきますよ~。