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家族が集まる家

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十和田市

家族が集まる家

屋根をかけました!

インテリアの検討と同時に、現場では屋根がかけられていました。

内側から見ると、こうなっている屋根は…

こんな風に大工さんが屋根をかけてるんです!
た、高くて怖いです…(; ・`д・´) でも、大工さんはスイスイ作業をこなしてます。カッコイイです!



このお家には勾配天井があります。天井が斜めでお部屋の天井高さが変わるのですが、縦方向の広さを感じられて楽しいお部屋になるんですよ♪

屋根の角度や、勾配が始まる位置で印象も変わります。
例えば大屋根のこのお家の子供部屋部屋は、ちょうどお部屋の半分が勾配天井になっています。
こっちのお家は勾配天井同士の天辺が見えるようになっています。

高さが十分あるときはロフトにするのも良いですが、流れるような広がりを感じられる勾配天井も一つの魅力です。皆様もご自分のお家を計画されるときは、取り入れてみても面白いかもしれません(*'ω'*)!

クロス選びのこだわり

インテリアについて第2弾! インテリアコーディネーターNにインタビューしました♪


皆様、このクロスの組み合わせを見てどう思われます?
どれも植物柄(ボタニカル)のクロスです。


まとまりが無い!と思いませんでしたか?
線が太くてハッキリした柄や、ほわほわの綿毛をイメージさせるもの、ポップなパステル調など、同じ植物柄がテーマでも、こんなに違いがあります。

インテリアコーディネーターのN曰く、お客様へのクロス(壁紙)やカーテンの初回提案で気をつけているのは、「トーンをそろえること」だそうです。
お家のあちこちで上の写真のような、雰囲気が変わるクロスが出てきたらなんだか落ち着かないですよね。お部屋ごとに個性を出す場合でも、お家全体で見た時にゆるやかに雰囲気が繋がるものを選んでいます。


実際に柄物を使う時は、お部屋丸ごと使うと主張が強すぎるので、壁1面だけで他の面はシンプルな物を選んだり、ニッチ(壁を凹ませてできたディスプレイスペース)に使ったりします。
組み合わせるときも、柄物のクロスに入っている色に合わせて選んだり、まとまる配色にしたりと考えることがいっぱい! カーテンの組み合わせも一緒に考えるので、無限大の組み合わせから、コレだ!というのを選ぶのは毎回大変だそうです。

***

他にもNの信条は色々あります。

前回お話した、柄物クロスは2年で廃盤になるというのにも関連しますが、できるだけ「同じ柄のクロスは2度選ばない」とのこと。(例外は、○○さんのお家と同じクロスが良いな!と指定を受けた時や、まだまだ使える所がある場合、幅を狭くしてアクセントラインとして使うなど形を変えて使うと引立ちそうなときです。)
やはりオンリーワンのお家は、壁紙だってオンリーワンにしたいのです。
そして、今回選ばれなかったクロスは、次回このテイスト好きな方に提案しようリストにストックされていくのです(`・ω・´)

「自分がお客さんだったら?と考えて、自分が気に入らない物は提案しない。お客様のお家は実験場ではないのだから」とも言っていました。
お客様から「Nさんの家でもこれ選びます?」と聞かれることもあるそうですが、その時は自信をもって「選びます」と答えられるようにコーディネートしているそう。

とは言っても、人それぞれ好みというものがあります。ドンピシャでサクサク決まることもありますが、イケル!と思っても外すときもあります。
お客様はとっても好きそう…でも、自分が、となると他のを選んじゃうな…。という組み合わせがあるときは、次の案として準備することも。
もしNが迷っている時は、お客様からこれが良いです!とおっしゃってください!この方向で良いんだな、と確信をもって再セレクトできるそうですよ♪

「スランプのときは苦しいけれど、楽しく選んでいます。お客様もワクワクしながら選んでください!」とのこと。以上、Nへのインタビューでした!

***

どうでしたか?
2回に分けてのクロス編でしたが、これはインテリアコーディネーターのお仕事の一端です。
どこかでカーテン編もご紹介するのでお楽しみに!

壁紙を選んでいます

今回はちょっと趣向を変えて、皆さんも気になっているであろうインテリアのことについてご紹介します。

最近クームでは、もっとお客様の好みに合わせてトータルコーディネートしたい!ということで、作り付けの造作家具の打合わせ前に、インテリアの打合わせをするようになりました。
例えば一言で収納棚と言っても、いろんな形が作れますし、扉の形や取っ手、塗装の色などで随分テイストが変わります。
あらかじめお家全体でテーマや雰囲気をイメージしておくことで、より統一感のある造作を作ることができるんです♪


ということで、ちょっとインテリアコーディネーターNの作業を覗いてみましょう(*'ω'*)

ペラリ、ペラリ…。
クロス(壁紙)のカタログをめくっています。
まずは、気になるクロスをピックアップ!

カタログには小さなサンプルがついています。それで質感も確かめます。

「ベースはナチュラルで、ブリティッシュの要素もあって…、ウィリアムモリスのクロスも良さそう」
何やらコーディネートのキーワードがでてきました。
今見ているページは輸入物のクロスです。
本単位(1本50cm×10mのサイズです)でしか入荷できないこともあり、平米単価が国内の何倍もするそうです…(・ω・;)
そのほか、紙製なのもあって、使える所にも制限があるみたいです。
でもカワイイ! 自分の家でもこんなのが使えたら良いなぁとワクワクするクロスばかりでした!


さて、見ているだけでも楽しいクロスですが、流行り廃りが随分早いようです。
柄もののクロスは長くても2年位で、どんどん廃盤になっていくそう!
旬を逃さないように、かつ、お客様のイメージとお家のイメージに似合うものを探していきます。

作業としては、カタログからイメージにあうものをセレクト、メーカーページで施工イメージや特徴を確認、ある程度組み合わせを考えてみる、A4サイズのサンプルを依頼、大きいサイズで組み合わせを確認。
大きいサンプルを見ると、思ったよりギラギラしている、ラインが思ったより目立つ…ということがあります。いまいちイメージと合わない場合は、また選定・サンプルを依頼します。
組み合わせも色んなパターンを一日中考えます。決まった!と思って次の日見ると、また新しいパターンを思いつく…。どうやら果てのない作業のようです(;・` д・´ )

それからプランボード(お部屋のイメージ+クロスやカーテンのサンプルがセットになったもの)を作って、お客様と打ち合わせとなります。気に入ってもらえるかどうかずっとドキドキです…!

今回はここまで。コーディネートのこだわりを聞けたので、次回ご紹介しますね♪

建て込みしていました


前回お伝えした土台の上に床を設置したら…
あらかじめ加工していた材料(パネルと言います)をクレーンを使ってどんどん組み上げていきます。





建て込みがひと段落したら、ブルーシートで建物を覆います。
まだ屋根がないので、材料が濡れないように養生するんです。

土台も厚い!

建て込み(フレーミング)の前には土台敷きです。

まずは、外側の基礎の立上がりに黄色いシートを敷きます。防湿&気密性があり、これを敷いて上まで引き上げることで土台部分の気密性を高めます。

ちなみに、金属の棒が突き出ていますが、これはアンカーボルトと呼ばれるものです。基礎の中に固定されていて、これで土台を固定します。
その上に気密パッキンという黒いレールのようなものを設置します。
この素材は樹脂のやわらかさと石の硬さを併せ持つ優れもので、土台の下に敷くことで家をしっかり支えつつも、やわらかさで空気の入り道をシャットアウトしてくれます。

このパッキンの上に土台を敷くとこうなります。


このお家、基礎のEPS(断熱材)も厚かったのですが、土台も分厚いです!140mmもあります!

通常枠組壁工法の時は、ツーバイフォー(2x4)で89mmの土台です。
ですが、今回は外側の壁がツーバイシックス(2x6)になるのでこんなにあるんです。
その分壁の断熱材もいつもより増し増しですよ!

***

ツーバイ○○……なんとなく、長さが違う?
でもどこがどういう長さなのかよくわからない…という方、いらっしゃいませんか?
軽くではありますが、ツーバイ材についてご説明しますね!(工法については、またの機会に!)

ツーバイ材は全世界で規格寸法が決まっています。
2x4、2x6、…2x12など種類がありますが、それぞれ204、206、212と表現することも多いです。

また、ひとくくりでツーバイ○と言っていますが、ワンバイ(1x○)、フォーバイ(4x○)というのもあります。この○にはインチ単位の長さが入ります。
ということで、2x4を基準にした規格寸法木材のことをツーバイ材と言うんですね!

長さはフィート(ft)で表します。アメリカ生まれの規格なので、メートル法ではないんですね~。

よく使うものを表にしてみるとこんな感じになります。

***

更に余談。
インチと実際の寸法が違う!と思ったあなた!
木は乾燥するとちょっと縮むのですが、1インチは25.4mmだから、それだけでは説明できない誤差がありますよね。

規格で定められているから、だけで済んでは面白くないです。
ということで調べました!
→もともとはインチ通りだったのが、枠組壁工法発祥のアメリカやカナダで木材需要が増えた+サイズを小さくしても問題ないことから、寸法ごとに1/2インチ~3/4インチ小さいサイズになったそうです。

それでいくと、2x4は実際は1.5x3.5になりますね。計算してみると1.5x25.4=38.1[mm]、3.5x25.4=88.9[mm]。四捨五入すると確かに表と同じです!
同様に、2x6は1.5x5.5。
2x8、2x10、2x12は3/4インチ引いて、1.5x7.25、1.5x9.25、1.5x11.25になります。

枠組壁(ツーバイフォー)工法自体は、19世紀のアメリカ生まれ(ゴールドラッシュとか西部開拓時代の時です!)です。それが普及していく過程で時代背景や需要で形が変わり、それがずっと残る・使われていくというのは、なんだか壮大な話ですね…。

以上、ちょっと長い余談でした!