PROJECT

時がゆるやかな家

時がゆるやかな家

七戸町

時がゆるやかな家

造作材取付け

大工さん工事もそろそろ終盤!
造作の収納棚やドア廻りの枠を取り付けましたよ。



↓は内側の玄関ドアの枠です。


ボンドでくっつけているので、枠がしっかり固定されるように、ぎゅ~っと突っ張っています。
(仕上げとして見える&微妙に出っ張る所なので、釘やビスで留め付けると目立っちゃうのです!)

床の養生

フロアを張り終えました!

北海道産のシラカバを使ったフロア材は、基本は優しいクリーム色で、所々香しいコーヒー色まで結構色幅があります。それが絶妙なバランスで組み合わさって、とっても上品な印象なのです(*'ω'*)
更にキメも細かくてスベスベです(シラカバの化粧水もあるくらいだし、木“肌”もキレイなのかも…!)

経年でクリーム色がだんだん飴色に変わりツヤもでてくる樹種なので、「育てる床」とも言えますね。


↑この写真だと夕方で電気がついてるので黄色く写ってますが…。お昼に見るともっとキレイです!


せっかくキレイに張れたフロアなので、クームでは床も養生しています。
傷がつかないように、薄いベニヤ板やクッション機能のある養生材を敷いていますよ。
養生材がずれないようにテープで固定して、これを剥がすのはずっと後の仕上げ後半になってからです。

外壁張り中です

外部では、木製の外壁張りが始まっています。
塗装されていない天然の木ですよ↓


外壁は下から上へ、ある程度重ねながら張っていきます。
これは雨が外壁の表面だけを流れていくようにする工夫です。


節のある材料がアクセントになって、木の表情が存分に感じられますね(*'ω'*)

内部では石膏ボード張りも進んでいますよ。


この写真を撮った時は、ちょうど建材屋さんが石膏ボードを運び込んでくれている所でした。
おうち一棟、大工さんだけでは建てられません。
材料を育て・作る人、運ぶ人、加工する人…、いろんな人の手を渡ってここに届いたのだと思うと、無駄遣いせず大事にしないと!と思わされますね。

意外と繊細な部材

ちょっと前ですが、大工さんが軒天(のきてん)に取り掛かっていました。

※そもそも軒(のき)とは、屋根が外壁から飛び出している所~先端までを指します。
軒天はその裏側、下から見える部分のことです。つまり、軒の天井部分なんですね。
ここら辺のおうちでよく見る軒天は、白くてところどころポツポツと通気用の穴が開いているタイプでしょうか。

***

さて、おうちは木で組んでいるので、軒天自体も木でできています。
屋根の先端の裏側といえど、風と雨が吹けば壁に当たって跳ね返り濡れる可能性だってあります。
だから外壁や屋根と同じように、外装材を張ってあげる必要があるんですね。

まずは軒天材の加工から。
一枚の材料を軒天の大きさに合わせてカット、端部の面取りをします。


きゅうりをピーラーでむいてるみたい!
カッターでこんなに簡単に削れて大丈夫…?と思うかも。

皆さん、家って頑丈で固くできてると思うかもしれませんが、意外と柔らかい・繊細な部材も使われているんです。
現代の家は壁も屋根もいろんな素材の層が重なってできていて、服で例えれば十二単(じゅうにひとえ)…は大げさですが、結構な重ね着をしています。
全部丈夫な物を着たら重いし、厚着しなくていい所は薄くしたいわけです。


軒天も、場所的に軽い方がいいし、普通なら物がぶつかる事もないからとっても固い必要はないんですね。
材料もパルプ(木の繊維)とセメント(火に強くするため)を混ぜ合わせてできています。

ということで、加工できたのがこちら↓


これを大工さんが張っていきます。
↓写真奥、木の枠のようになっている軒天に、軒天材をビスで留め付けますよ。


こんなふうにやるんだよーと、アップで撮らせてくれました(*'ω'*)


軒天はこのずっと後、仕上げ工程で耐水用の塗装をしますよ。

断熱材の準備

現場は大工さんと並行作業で、板金屋さんが窓周りの板金を加工しています。
窓と外壁の境目を板金でカバーして、雨で濡れないようにしてあげるんですね。


内部では断熱入れがスタートしました。


壁の赤いのが断熱材です。
天井の白いポコポコしたものは、屋根に空気が流れるようにスペースを確保する部材です。
屋根の断熱材はこの後。ロックウールの断熱材を吹き込み予定です。

(この白い部材はルーフスペーサーと言います。断熱材より外側で空気が流れることで、湿気や夏の熱~い空気を外に追い出す効果があります。結露防止にも大事な部材です!)

拡大するとこんな感じ↓


建築資材にしてはけっこうコンパクトで、とっても軽いです。
とはいえ、これを上を向きながら何十個も固定していくのだから、慣れてない方がやるのは大変!
ベテランの大工さんは、トントントンっと素早く留め付けていきますが、これも経験あるのみなんですね。