見えない手間暇
今日は羽目板張りもして、造作がひと段落しました。
設計兼現場監督曰く、すごく手間暇を掛けてるよ!とのことで、一部ご紹介しようと思います。
まずは、2Fの床格子。
格子の上からと下から、両方をよ~く見てみると、どこにも釘の跡が見当たりません!
実は下から支えている材が2段になっています。木の表情を大切にしたかったので、ギラリと主張の激しい釘の頭を隠しているんですよ(・∀・)b
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次は写真右側の天井から伸びている柱、についている板!
アップするとこんな感じです。柱の周りに幅のある棚が乗っている感じです。
ちょっと見えにくいので、真上から見た図にすると↓の真ん中のようになっています。
(柱が既にあるので、その周りをよけるように作っていきました)
普通は材料は四角くカットするので、木口(こぐち)という木材の断面や、釘の跡が見えてしまう箇所がでてしまいます。ですがこのお家では、木口になる所を斜めに切って突き合わせることでキレイに見えるように作っています。
部材単位で見ると、こんなに複雑なパーツを組み合わせてるんですね…。
(例えば既製品としてホームセンターなどで売られているカラーボックスなんかは、この木口を隠すために小口テープという、木材プリントがされたシールを貼っています。これって年数が経つと剥がれたりするんですよね…。)
クームは下請けでなく、社員の大工さんでこういう造作をしていますが、図の一番下のような「ただの板にここまでする!?」ということをやっているワケです(*‘ω‘ *)9
(でもそんなにまじまじと見える所でもないから、なんでこんなに時間がかかるの?と思われることもしばしば…。大工さんはとっても頑張ってくれてます!)
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これから塗装屋さんが入って仕上げ段階に進みます。
前のお家でとっておいた、とっておきの品もリメイクが完了して、ますます仕上がりが楽しみになってきましたね!