気密処理
少し前ですが、現場では大工さんが気密処理をしていました。
壁の構造材が張られた所で、気密シートで家全体を包むように施工していきます。
基礎のコンクリートと壁との取り合いも手を抜きません。
このシートの上にダブル断熱(付加断熱)用の枠を組んで、更に断熱材が詰められていきますよ。
ところで、気密が高いと聞くとなんだか息苦しそう…と思う方はいますか?
実際は換気しているので息苦しいことはないのですが、わざわざ高気密なんて言うからこれまでの家とどう違うのかイメージしづらい、ということはあるかも…(´ ・ω・` )
簡単に例えると、家じゃなくて水筒でイメージしてみてください。
気密が高いというのはゴムパッキンのフタがついていて、横倒しになっても漏れないけど、飲みたい時は開けてお茶が出てくる水筒です。
気密が低い場合は、横倒しになるとフタをしていてもお茶がこぼれてしまいます。
この飲みたい時だけお茶が出てくるのがポイントで、これは家にとっては決められたルートから換気したい分だけ換気できる、というのと同じです。
さらにこの水筒が魔法瓶仕様になったとします(これは家で言う高断熱を指します)。
魔法瓶だと温かさも冷たさも長時間保ってくれますよね。
でももし、お茶がこぼれる水筒だったらどうでしょう?
せっかく温度を保ったのに、どんどん外にお茶が流れ出てしまって、中の温度も保ちにくくなっちゃいますよね。
こんな感じで、水筒の魔法瓶とゴムパッキン付きのフタは、お家の断熱と気密と似た関係なわけです。