基礎工事が始まります
基礎工事開始に先立ち土留め工事が行われました。
土留めは名前の通り、土をとどめる役目があります。
例えば土を盛って造成したような分譲地では、敷地の端が斜め(法面:のりめん、と言います)になっていることがあります。
そんな時に土留めを作って、土がこぼれ出ないようにするんですね。
他にもお隣さんとの「敷地の境界線」として作ることがあります。
土地の境界線は境界杭というプラスチックや木でできた杭が刺さっていることが多いですが、草に埋もれてわかりにくいことも。
そんな時にはお隣さんにも立ち会ってもらい境界を確かめていただきます。それを元に、目に見える境界をコンクリートで作るわけです。
↑↓は生コンを流し込んだ後ですが、お家の基礎と同じように中には鉄筋が入っています。
上端をコテで均してあげて、コンクリートが化学反応で固まったら型枠から外します。
ちなみにコンクリートは頑丈そうに見えますが、結構ひびが入ります。
(ずーっと劣化しない建材は存在しません。雨風があれば少ーしずつ削られるし、温度差があれば材料は膨らんだり縮んだり。四季のある日本は建材にはなかなかハード!)
見た目も良くないし、強度が心配…という方もいるでしょう。
そこで「誘発目地」という、あえてひびが入りやすい位置を作ってあげます。ひびが入る位置をコントロールすることで、予期しないひびをできるだけ防いであげるんですね。
この誘発目地は多くがV字の溝の形をしています。
ある程度の間隔をあけて、土留めに対して垂直に走っていることがほとんどです。
最後に、工事にあたって掘削した土留めの周りに、土を埋め戻したら完了です。