家具のように
現場は最終仕上げに入っています。
外構工事もあともう少し(*^▽^*)
さて、今日は設計者のこだわりをご紹介します！
↓こちらの収納をご覧ください。
扉のついている「枠」がとってもスリムに見えるようになっています。
※写真だけ見てもよくわからないかも。お部屋に木製のカラーボックスがあったら厚さを測ってみてくださいね！
他には扉の取っ手を「J字」になるように彫り込んでいます。
小さなこだわりなので目立たないのですが、これ、結構な手間がかかってます。
昔授業で木版画をやったことがある人なら、彫り込む作業の大変さがわかってくれるかと！
収納棚って、組み立てるだけならすぐできるものです。
でも手触りよく、断面を見せないように、指を挟まないように、金具の出っ張りを極力なくすように、そして家全体の中で浮かずに美しく見えるように、となると「家具」の領域に入ってきます。
美しい家具ってシルエットもそうですが、「線」にとてもこだわっているんですね。
余計なデコボコをなくして、線を整理させてスッキリさせています。
そのおかげで「家具！！！」と主張するのではなく、お部屋に馴染んでくれるんです。
このおうちの造作家具たちも、やわらかで明るい空間に馴染むように作りました(*'ω'*)b
馴染み過ぎて意識されないくらいが理想なのですが、それも作り手としてはちょっと寂しいので、ご見学の際はじっくり見ていただけると嬉しいです！