換気と配管の深い話
壁に断熱材が入れられ、天井にも吹き込み断熱の準備が進んでいます。
1階では気密シート張りも進んでいますよ。
↑↓の写真の中の長~い配管は、キッチンの換気扇(正確にはレンジフード)やおうち全体の換気用ダクトです。
こういう配管は天井・床下を通ることがほとんどで、完成すると見えなくなる部分です。
すっきりオシャレなおうち♪と思っていても、実は配管がいっぱい!なのはよくあること。
家の中には働き者がいっぱい隠れているんです(*'ω'*)
(近年よく聞く全館空調は特にその傾向がありますね)
※ちなみに、配管が多い・少ないからダメ・良い(=全館空調だから~~とも言い換えられます)というわけではないので、ご注意くださいね。
建築コストという経済的事情だけでなく、例えば↓のようにいろんな理由を考慮して、換気(冷暖房・断熱も)の選定が行われます。
・空気・温度のコントロールをどこまでするか(機械で計画的に効率よく光熱費低減を目指すか、自然の力にまかせてある程度は許容するか)
・設計・間取りの方針(個室はきっちりわけて音や温度を人に合わせて最適化させるか、開放的なプランで家全体の温度や音を共有するか)
・住む人の掃除に対する関心度(普段は目に見えない部品をこまめに掃除して高頻度のフィルター交換費用を許容できるか、メンテナンスは極力したくないか)
・将来の家の使われ方(子供が巣立ったら子供部屋は書斎や趣味に使いたいか、使う部屋は決まっているからそこ以外無駄な光熱費はかけたくないか)
・生涯のコストパフォーマンス・何年住むか(年間光熱費は抑えて15~20年間隔で設備交換に○百万掛けるか、徹底的に断熱性能を上げて光熱費を抑え・ホームセンターで買える設備にするか)
…ざっと出てくるだけでこれだけあります。
建築費も光熱費も安くて、メンテナンスいらずで、一人ひとりにあった温度調節ができて、いざというときは簡単に経路を切り替えられる。
そんな全部を兼ね備えた最強!の仕組みがあればいいのですが、今の技術ではそうもいかないのです…(´・ω・`)(…部屋数が少なく超コンパクトならいけるかも?)
もしこれから家づくりを検討しているなら、光熱費だけでなく維持費や交換費、そして自分の性格と将来の暮らし方も想像してみてくださいね。